小岩の個性派焼肉「炭火焼グリルさらさ」の店主平井です。
小岩都市開発による店舗の立ち退きも決まり、これからは今まで書けなかった事も色々と書いて行こうと思います。
今回は焼肉ビジネスについてです。
私は25才で独立起業を志し、飲食業界に飛び込みました。
しかし、焼肉屋に勤めた事はありません。
本格中華、高級鉄板焼、和食、フレンチ、フレンチ鉄板焼などで修行を積みました。
先ず店舗管理を経験し料理人になったため、飲食店経営という視点からいつも従事してきました。
なぜ焼肉店を経営することになったのか
最後に勤めていた会社を退社することを決めてから、無料や安価で参加できるセミナーで勉強しているときに、ある焼肉屋の社長のお話を聞き初めて焼肉ビジネスに興味が沸きました。
その後、この南小岩の物件と出合い、焼肉店の経営を決心しました。
本当はずーっと鉄板焼をやるつもりで修行してきたのですが、自分の経営センスを間口の広い焼肉ビジネスで試して見ることにしました。そうです、ゴールを先延ばしにすることも大切ですので。
知れば知るほど曖昧な業界
開業にあたり、色々な肉屋や韓国食材や焼肉の経営者などから情報を集めました。焼肉セミナーに参加したり、本も何冊も読みました。
焼肉業界を知って一番、戸惑ったのは「いいかげん」な所です。
在日朝鮮人や韓国人が経営している事も多く、様々なタイプの焼肉屋があるのですが、どこもいいかげんな事が多いです。
嘘が多く、「言ったもの勝ちだ」という認識が定着してしまってます。
グレーゾーンも多く、あのユッケ事件のような事が発生してしまいました。本当に残念です。
元々、私のように料理人経験がある者にとっては首を傾げてしまうことばかりの世界です。
よくある「朝絞めレバー刺し」や「生でも食べられるロース」と書いてあった店は、かなりの注意が必要です。
なぜなら、牛のトサツは毎日ありません。ほぼ水曜日と日曜日はないと思います。通常では、トサツ後に検査にかけられる為、その日のうちに店舗に届くことは少ないはずです。
朝絞めも嘘、生食可能なレバーも存在しないので嘘、生で食べられるロースもないから嘘、嘘のオンパレードです。
他にもロースはモモ肉、カルビもリブロースなどメチャクチャな業界だというのが最初の印象です。
主に私が従事していた業界では、こんなことはあり得ません。
レバー刺しやユッケが、禁止になったのはある意味、よかったと思っています。
とにかく焼肉業界にはしっかりしたルールが必要だと感じています。
部位や産地を明確にすること。正しい知識と技術を持っていること。
今のままでは正直者はバカをみるから、みんな嘘をつくという悪循環から抜け出せません。
飲食店経営はただでさえ、利益が出づらい商売です。正直者が勝利する時代が来て欲しいものです。
これからの焼肉ビジネスは、どうなるか?
リーマンショック➡大震災後➡ユッケ事件➡牛肉の高騰
結果、更に二極化が進むことが予想されます。
残念な事に最近タブーであった、肉屋の焼肉ビジネスへの参入が相次いでます。
もちろん安いです。当たり前です。仕入れが全然違うからです。
味は普通かそれ以下ですが、素人のこだわりのないお客様にはもってこいの店です。更に増えていきます。
とにかく売りは安さ。○角や○繁等のフランチャイズ系のチェーン店は追いやられると思います。
対極にあるのが、差別化された高級店。
ロケーションや箱にこだわり、ナムル・キムチ・タレ・ドレッシング等全て手作りの美食家でも通える焼肉屋。
熟練の職人がいる。
高いが、圧倒的に旨い。
ビジネスとしてはチェーン展開しづらく、個性が光る店舗が技術を競い合う。理想な形になればいいと思います。
焼肉ビジネスの新規参入は?
牛肉の価格高騰化によって、豚肉専門焼肉も流行が予想されます。
低価格で美味しいのが売り。
新規参入ビジネスとしては、こちらが一番よいと思います。
豚肉は利益率が高いためお薦めします。
但し、豚肉でより焼肉らしい味付け、牛肉に負けないインパクトを提供しなければなりません。
豚は健康的と、いう印象も後押しする可能性があります。
絶対的に単価は下がるから、初期投資は抑えて下さい。単価設定を間違えれば、投資の回収さにかなり時間がかかります。
なぜ当店「さらさ」が、焼肉激戦区小岩で生き残る事ができたか
それは、他にはできない強みがたくさんあったからに違いないと思います。
一番の強みは「技術」です。
タレ、ドレッシングは当たり前ですが、キムチのヤンニョム(漬け地)や冷麺のスープなど普通は仕入れに頼る所も全てオリジナルです。
他にも、焼肉屋ではできないお客様の要望にも応えてきました。
結果、味にこだわる常連様が集う店になったのです。
今は立ち退きまで、広告費を一切かけずに営業することにしましたので、常連様の為に最後まで期待に応えられるように努力しています。
これから新しいビジネスを始める方へ
年間沢山の飲食店が閉店し、そして夢を持った方が新規開店します。
しかし、現実は厳しく決して素人が儲けられるような業界ではありません。
それでも、どうしても開業したい。活路を見出だしたいと言う方は私に相談して下さい。
決して後悔はさせません。
ご相談、お問い合わせ、お待ちしております!!!